『しあわせへのまわり道』 NYには様々な人々が集まる。それは肌の色や国籍だけではなく、思想も価値観も…。しかし、違うからこそ思わぬ衝突や誤解も生まれかねない。 幸せになりたいか不幸になりたいかと問われて不幸を選ぶへそ曲がりは多くはあるまい。し
『Dressing Up』 何とも不思議な映画。ジャンルにとらわれないと言ったらいいのか。 当初は鑑賞予定はなかったが、Twitterで評判が流れてきて興味を持ち、取り立てて情報も持ち合わせないままの鑑賞。これが初長編だという監督・脚本・編集の安川有果による
『Ex Machina』 『アップルシード』とは別物の海外SF作品。自律型AIと人間の関係を描く映画は山ほどあるが、その中でもこれは中々の秀作ではないか。低予算だが、その分脚本が良く練られていてスリリングな駆け引きに最後までハラハラさせられる。これ
多分、この辺は休業日になるだろうと予想して応募したら試写会に当選。ところが運命は残酷なモノ。ボスの気まぐれで出勤日になることに…。人生はこんなものだよな。(笑) 大半の会社の就業時間なら問題ないのだろうが、うちは少し遅め…。なので終
『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』 「世界の警察」と豪語し、他国の問題に手を突っ込み、やりたい放題のアメリカ…。だが実のところ災いを振りまいているのは自分たちじゃないのか?そう考える人がいても不思議じゃない。そんな疑問に『レア・エクスポ
今年の夏は猛暑だったのもあり、例年よりも暑中見舞いに取り掛かるのが遅れた。(言い訳)とりあえず自分にハッパ掛けるために<かもめーる>を購入。 重い腰を上げてようやくとりかかろうと、パソコンを新しくしてから接続していなかったペンタブレットの
『野火』(塚本版) 大岡昇平の同名小説の再映画化。原作も市川崑版映画も未読・未見だが、強い使命感は感じる。 第二次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島で敗色濃厚の中、補給もなく極限状態に置かれた日本兵のサバイバルを描く。塚本晋也は私財を投じて
『きみはいい子』 やはり相性はあると感じる。評判がいいようだが、『そこのみにて光輝く』の呉美保監督とは相容れないものがあるかもしれない。 新米教師と学級崩壊の現実、モンスター・ペアレントの介入、独居老人の問題、子育てに手を焼くママ友たちの交
『ふたつの名前を持つ少年』 戦後70年だからか内外の第二次世界大戦を扱った映画が多く上映される。先日観たのもナチスがらみだったが、今日見たのもナチス統治下のポーランドの話。 ポーランドのゲットーから逃げ延びた8歳の少年の過酷なサバイバルを綴っ
『あの日のように抱きしめて』 一点だけ腑に落ちなかったのは「これ、成立するのだろうか?」だった。作中での仕掛けに納得できれば、戦慄するほど面白い作品に思えるが、正直どこか引っかかる。 『東ベルリンから来た女』のクリスティアン・ペッツォルト監
『死霊高校』 アメリカ版『学校の怪談』とも言われる『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』のプロデューサーが仕掛けるPOVホラー映画。「またか」という印象も受けるが、『パラノーマル〜』を学校に移した感じで、もう完全に手法が優先してい
『彼は秘密の女ともだち』 「なりたい自分になる」、よく聞く言葉だが、この映画は少しニュアンスが違うかも。(笑)フランソワ・オゾン監督作でなかったら、もっと驚いていたかもしれない。 クレールの親友だったローラが亡くなる。残された夫ダヴィッドと
『日本のいちばん長い日』 人類の歴史は、戦争の歴史と言っても過言ではないくらいに付きまとう。しかし、戦争は始めるよりも終えることの難しさこそ知っておくべき。70年前の過去の話だが、キナ臭い現在だからこそ見るべき映画ではないか。 1967年に岡本喜
『ベルファスト71』 宗教がもとになってる戦争や紛争は数多い。これもその一つと言ってよく、カトリック系とプロテスタント系の対立から若き二等兵が孤立して、生死のはざまに立たされる。 1971年のベルファストを舞台に繰り広げられるサスペンス。原因は宗
何やらTOHO限定で楽しいチケットになっていると評判だったが、ちっとも面白くないぞ。しいて言えば昔ロバート・デ・ニーロが出演した映画と間違えそうだってこと。(笑)『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』 イーサン・ハント属する組織I
『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』 スタイリッシュなガーリー・ミュージカル。かなり好みが別れる作品かもしれない。 スコットランドを拠点に活動するバンド<ベル・アンド・セバスチャン>のフロントマンであるスチュアート・マードックが監督・脚本と手がけ
『ジュラシック・ワールド』 どこかで見た話だが、気にすまい。(笑)スピルバーグ監督が映画におけるコンピューター・グラフィックの衝撃を味あわせた傑作『ジュラシック・パーク』のアップデート版が最新VFXでスケールアップして帰ってきた。見どころはま
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』 暑い夏にピッタリの洋楽といえば、中高年(?)ならザ・ビーチ・ボーイズがその筆頭を飾る。「サーフィン・U.S.A.」「グッド・ヴァイブレーション」はじめ誰もが耳になじんでいるのではないか。しかし、ビートルズ
『ミニオンズ』 人気アニメーション『怪盗グル―』シリーズから生まれた愛すべきキャラクター<ミニオン>のスピンオフ映画。短編ならいざ知らずキャラクターの区別もつきにくい彼らで大丈夫かと心配したが、そこはよく練られていた。ミニオンたちの過去にス
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』 別冊少年マガジンで連載中の諫山創による人気コミックの実写映画化。原作コミックは最初の数巻を読んだが、随分前だしかなり忘れているかも…。映画は原作と乖離しているというので、かえって良かったかな…と思いながらの鑑
『パージ:アナーキー』 病んだアメリカ社会は『パージ法』という年に一度だけあらゆる犯罪が許される12時間を設けることになった…というのが前作『パージ』の設定だった。前回はセキュリティ会社に勤める金持ちが頑丈にガード固めた邸宅メインだったが、今
ナショナル・シアター・ライブ2015、『ザ・オーディエンス』 『The Audience』なんだから、カタカナに変換するなら『ジ・オーディエンス』と書くべきなんじゃないかとかいうのは気にしすぎか?(笑)見逃していた2015年シリーズの作品がシネ・リーブル池袋で