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日記一覧

ナショナル・シアター・ライブ2015『リア王』 健忘症になる前に備忘録として…。(笑) シェイクスピア四代悲劇の一つをサム・メンデス(「アメリカン・ビューティー」「007 スカイフォール」「007 スペクター」)が演出を担当したというので興味を持っての

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『リトルプリンス 星の王子さまと私』 昔々、物を知らない(今も知らないですが)私が他人にオススメの本を聞いて回っていた時分に、ある方に推薦された三冊中の一冊が『星の王子さま』だった。(あと二冊は『クマのプーさん』と『不思議の国のアリス』)当

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『恋人たち』
2015年11月28日02:19

『恋人たち』 「恋人たち」とは皮肉なタイトルだ。ここには甘美さはなく、手を伸ばしても届かないもどかしさだけが横たわる。理不尽であっても受け入れるしかない現代人の苦悩が3人の視点で描かれる。 通り魔に妻を殺され、橋梁点検の仕事で裁判の道を探る

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SHUNGA春画展@永青文庫
2015年11月27日00:27

SHUNGA春画展@永青文庫 日本の<漫画>のルーツが『鳥獣戯画』なら<薄い本>の起源は『春画』にあるのじゃないだろうか。表向きでは禁止されても、アンダーグラウンドで出回る。なんだか年末のビッグサイトを思い浮かべてしまう。(笑) ともあれ大英博物

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『独裁者と小さな孫』
2015年11月26日02:25

『独裁者と小さな孫』 昨年のフィルメックスでは『プレジデント』として上映されたジョージアの映画。見逃していたが、観客賞を取ったので期待していた。 架空の独裁国家での話。夜でも煌々と点るイルミネーションが繁栄を示している。電話一本で、何でもで

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『Re:LIFE リライフ』
2015年11月25日02:53

『Re:LIFE リライフ』 本業の脚本業が失敗続きで後がなくなった一発屋のキース(ヒュー・グラント)に教員の仕事が舞い込む。しぶしぶ引き受けた職が新たなスタートのきっかけとなる。 ロマコメの代表格ヒュー・グラントもさすがに寄る年波で皺が増えたなー

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『ハンガーゲームFINALレボリューション』 一見さんも取り込もうという配慮か、これまでの簡単なあらすじから始まる完結編。まいた種を刈り取らないとならないだろうから、収めるために仕方ない部分はあるだろう。映画制作“ゲーム・メーカー”のお手並み拝

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『サヨナラの代わりに』
2015年11月23日02:29

『サヨナラの代わりに』 裕福な難病の患者と、貧困層で価値観の違う二人の関係は女性版『最強のふたり』ともいわれるが、決定的に違うのは難病の種類だろう。本作のケイト(ヒラリー・スワンク)が抱える病は筋萎縮性側索硬化症(ALS)、つまり進行するとい

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『アデライン、100年目の恋』 女性にとっては(男性も?)アンチエイジングは永遠のテーマ。しかし、年を取らないことが本当に幸福なのか。不老不死は太古から作品の題材に使われるくらい普遍性が高い。 29歳という美貌の絶頂期(?)で、なぜか肉体的老化

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『わたしの名前は・・・』 2013年のフィルメックスで上映された際は見れなかったが、あのファッションデザイナーとして有名なアニエスベーが本名のアニエス・トゥルブレで監督デビューした作品。何でもアニエスベーはシネフィルとして知られているという。 

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『コードネーム U.N.C.L.E.』 60年代の人気番組『0011ナポレオン・ソロ』のリメイク。21世紀に置き換えるのではなく、あくまで60年代の冷戦下当時を舞台としている。それがこの作品の特色になっているか。全体を覆うノスタルジックな雰囲気を持つスパイ映画

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『PAN ネバーランド、夢のはじまり』 ディズニーアニメでお馴染みのピーター・パンの前日譚。…というからてっきりディズニー映画かと思っていたら『ハリポタ』のワーナーが製作。 のちにピーター・パンとなるピーターの出生の秘密や成長を描く。オリジナ

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村上隆の五百羅漢図展圧巻という言葉しか出てこない。村上隆の名前を知らなくとも彼の作品を目にしたことがないという人は少ないだろう。大規模な個展は何年ぶりと書いてあったか…。五百羅漢は震災を機に、芸術家として自己を見つめ直しての着想ということ。

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『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』 トーマスらが希望を遮る巨大迷路を抜けると、外に広がるのは絶望的な砂漠地帯だった。物理的な地下水路などの迷路も描かれるが、もっと社会的な<迷路>に迷い込んだ少年たちの狼狽が描かれる。 シリーズもの…特に真ん

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第28回東京国際映画祭 ラストスパート!カチンコ『ルクリ』(コンペティション) 何とも挑戦的な作品。映画祭ならではかもしれない。(一般上映するとしたらイメフォあたりか?) ロシアのウクライナ侵攻の不安が動機の一つと語るが、聖書の「楽園追放」を交

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『エベレスト 3D』
2015年11月15日02:02

『エベレスト 3D』 実話が基なので、そこをとやかく言っても始まらないが、エベレストを登攀するこの話から学ぶとしたら<責任と適切な決断>だろうか。最後まであきらめない信念もまた大切だが。 かつては一部の登山エリートのものだったエベレストも、

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第28回東京国際映画祭 カチンコ『コスモス』(ワールド・フォーカス) 抽象的で難解なので、見た後で誰かと語りたくなるに違いない。もっともいくら語っても答えは出ないかも。(笑)ともかく全部が変である。 雀の死骸、コスモスという題名、ヒステリ

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『ヴィジット』
2015年11月13日02:07

『ヴィジット』 オオカミ少年の例えじゃないが、「今度こそ信じてください」という文句を何度聞いたか…。『シックス・センス』のどんでん返しで一躍人気監督となったM・ナイト・シャマランは毎回期待されながら徐々に下降線をたどって行ったように思えるが

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第28回東京国際映画祭カチンコ『ボディ』(ワールド・フォーカス) 肉体と精神のバランスは誰しもが上手く取れているとは限らない。それに家族関係が重なれば、なおさら難しい。 オルガは自分の肉体を嫌って摂食障害になっている。母親が亡くなってから父と

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『ボーダレス ぼくの船の国境線』 やり場のない憤りに胸が締め付けられる。第27回東京国際映画祭(2014年)にて、『ゼロ地帯の子どもたち』という題で上映されていた。とても評判がよく、アジアの未来部門で受賞したと記憶しているが、装いも新たに一般公開

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第28回東京国際映画祭より二本。カチンコ『錯乱』(ワールド・フォーカス) 見ているこちらが錯乱しそうだった。(苦笑)テロリスト逮捕のためにゴミを捜査するという条件付きで釈放される男と、野犬狩りをする弟の話。テロが横行する時代は、まさに現在を象

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『ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償』 人が服を買う量とタイミングは?破れたら?色褪せたから?安かったから?ずっと同じ服を着ていると気がめいる?貧乏人だと思われたくない?特に必要ないのに軽い気持ちで買って、廃棄してはいないか

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『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』 ガーディアン紙が「これは犬版『猿の惑星』だ」と評したが、なるほどと膝を打つ。なぜか雑種犬が差別される法律が制定された都市での話。 両親が離婚していて、母の都合で疎遠だった父親と一時的に暮らさなければな

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『ニーゼ』 現在では、精神疾患の治療法にロボトミーも電気ショック療法も用いられてないが、そういう古い医学が信じられていた時代に風穴を開けたブラジル人医師ニーゼ・ダ・シルヴェイラの伝記。患者の苦しみを和らげることが目的のはずの医学が苦痛を与え

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『裁かれるは善人のみ』
2015年11月06日01:44

『裁かれるは善人のみ』 とりわけ聖書の中でも難解とされるヨブ記の翻案とか、監督がアンドレイ・ズビャギンツェフということで多少身構えてしまったが、これがめっぽう面白い。誰にでもオススメできるとは言わないが、芸術系が苦手でなければ一見の価値はあ

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東京国際映画祭2015『タンジェリン』(ワールド・フォーカス) 先ごろのEUフィルムデーズでも同名タイトルの映画があったが、こっちはアメリカ映画。実にマイノリティへの愛情を感じるコメディ。 舞台はロサンゼルス。クリスマス・イブに出所したトランスジ

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ドイツフェスティバル2015 連日の六本木通いが続いているが、実は六本木界隈は映画館以外はほとんど知らない。座って3万円というお店もあるらしいがまるで縁がない。(笑) ちょうど先月の30日から今日の文化の日まで都立青山公園でドイツフェスティバルが

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東京国際映画祭2015『ぼくの桃色の夢』(コンペティション) 約85%ハオ・ジエ監督の自伝だという改革・開放を経た底辺の庶民から見た中国社会が描かれる。 中学生になったチャオ・シャンシャンは学校一の美人リー・チュンシアに仄かな恋心を抱くが、ライバ

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『残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋−』 もう一つ、東京国際映画祭上映作品から公開が決まっているものを。 『リング』をはじめとするJホラーの系譜を引き継ぐかのようなミステリー。どこまで掘っても掘っても底が見えない負の連鎖は、現代社会を生き

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『FOUJITA』
2015年11月01日01:24

 第28回東京国際映画祭も終了。やっとたまった感想をUPできる。あせあせ毎日のように午前様だったので、少し早いだけで新鮮…。鑑賞順ではないけど、一般公開が近そうなものから上げていきます。東京国際映画祭で珍しく(初めて?)日本映画が3本ノミネートさ

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