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日記一覧

『J・エドガー』 9.11の影が見える。強硬なまでに権力を行使し、人種や主義に偏見を持ち、己の信念のためなら暴走もいとわない…。まるでイラク戦争でブッシュ大統領が見せた姿のようだ。 FBI初代長官にして、科学捜査や指紋のデータベース化を推し進めた

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『セルビアン・フィルム』 近代セルビア史を振り返ると、長らく他国から翻弄・陵辱され続けた悲しい歴史がある。そんなことを考えながら<最悪の描写>とうたわれた本作を鑑賞した。(あくまで一部ですが)あまりの評判のためか、遅い時間帯にもかかわらず、

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『預言者』
2012年01月25日01:31

『預言者』 なるほど、<その瞬間>のための150分だったか。 『リード・マイ・リップス』のジャック・オディアールが監督し、カンヌでグランプリ受賞したフィルム・ノワールの力作。家族も金もコネも学もないアラブ系の青年マリクが、文字通り<孤独な監獄

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『アニマル・キングダム』 実話をベースにしたオーストラリア発のクライム・サスペンス。 母ジュリアが亡くなり、少年ジョシュアが身を寄せる先は極悪な親戚コディ家。強盗容疑で警察から目を付けられている一家なのだ。生前、常々母ジュリアは「何をやって

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千秋楽
2012年01月23日01:36

 角界のディカプリオこと把瑠都関の優勝が決まったあとですが、行って来ました千秋楽。しかもマス席。スペースに余裕があるためボスに誘われてたのですが、数年前にも一度経験あり。取引会社の会長さん経由でチケットをゲットしたようですが、年間ボックスシ

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『アナザープラネット』
2012年01月21日01:15

『アナザープラネット』 静謐という形容詞が似合いそうな小作品。サンダンスで喝采を浴びたというAnother Earthが『アナザープラネット』と題してDVDスルー発売になるという。低予算ながらSFマインドを持つ佳作だと思うので、劇場公開は見送られたがここは素

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『ヒミズ』
2012年01月19日01:17

『ヒミズ』 “必見映画”…だとは思うが、評価は分かれるだろう。古谷実の同名マンガの実写映画化だが、原作未読。 普通になることが夢だった普通以下の少年<住田祐一>。置かれた境遇のすさまじさは笑いも凍りつく。(ただ、それにしては立派に成長してい

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『哀しき獣』
2012年01月17日01:16

『哀しき獣』 韓国バイオレンス、ここにあり!『チェイサー』でねじ伏せられたナ・ホンジン監督の新作は、またもやチェイスし続ける“狂犬”の物語。原題になっている『黄海』とは中国大陸と朝鮮半島の間にある海のこと。中国領「延辺朝鮮族自治州」という地

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「ウォーキング・デッド」(シーズン1) <愛する>と言うことはいかなることか、<生きる意味>とはなんなのか。原作のアメコミ"The Walking Dead"を『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のフランク・ダラボンが企画(第一話は監督も)。カチンコゾンビ作

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『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 <真珠湾から70年目にして開戦の真実を紐解く>みたいな宣伝文句が謳われているが、むしろ震災後の日本のあり方とシンクロしていて興味深く鑑賞。企画時期を考慮すれば<偶然>なのは明らかだが、震災後の迷走ぶりが反映さ

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『永遠の僕たち』
2012年01月12日01:23

『永遠の僕たち』 どれほど評判が良くても苦手…と言うか水の合わない作家がいる。私にとってガス・ヴァン・サントはその一人。たらーっ(汗)だが、なぜか今回はすんなり受け入れられたように思う。きっとカゲロウのように消え行く<もののあわれ>に弱いためだろう

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『ニューイヤーズ・イブ』 大晦日に見たらもっと盛り上がったんだろうな…。出来ることなら年末に見たかったのだが、諸々の事情で年明けの鑑賞となった本作。年明けではどこか生ぬるく感じてしまうのは致し方ないか。たらーっ(汗) 一年365日、どの日も時間の価値

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『Attack the Block』
2012年01月09日00:41

『Attack the Block』 たぶん、今年あたり日本公開されると思うが、輸入盤で一足お先に鑑賞。 英国発のホラーコメディ。叔父さんと南ロンドンに住むモーゼズは地元の悪ガキ集団のリーダー。いつものようにカツアゲしていると謎のエイリアンらしきものが降っ

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「ゴヤ展」 上野にあるのに国立とはこれいかに…、つまらないことを新年早々を失礼しました。あせあせゴヤゴヤしていると終ってしまうよ〜と焦りながら、ようやく時間が取れたので行ってきました。(駄目押し) 美術に明るくなくとも「ゴヤ」の作品はなじみ

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『ルート・アイリッシュ』 毎度、庶民目線で骨太な社会派ドラマを提供してくれる英国の巨匠ケン・ローチの2010年作は、やはり重苦しいドラマだった。あせあせ(飛び散る汗)高給目的のため戦争請負会社の一員としてイラク戦争に赴く英国人たちを中心に語られる。タイトルにな

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『恋人たちのパレード』
2012年01月05日01:05

 寝正月から昨年やり残した“宿題”もせずに帰京しました。(笑)今年もよろしくお願いします。 昨年のベストで取り上げるべき作品があったのを他人のベストで思い出しました。『ウィンターズ・ボーン』と『ゴーストライター』。冷や汗どちらもベスト10候補だ

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